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2020/06/08 15:00

「いなせ」なお父さん・「粋」なパパへ、父の日の贈り物

「江戸小紋ポケットTシャツ」江戸小紋の絹の生地をポケットにあしらったVネックTシャツです。

江戸小紋(協力)廣瀬染工場



ポケットは江戸小紋「髑髏(しゃれこうべ)」

 「しゃれこうべ」は野に晒されて骨だけになった頭蓋骨ですが、余計なものが一切取り除かれて洗練されたという意味を持っているそうです。そこから「洒落」(=おしゃれ)の意味も持つようになったとも言われています。

 江戸の頃からある柄で、着物の裏地にも「髑髏」が使われていました。髑髏には「魔除け」の意味や「決死」(=死を恐れない)という意味もあったようで粋な人に好まれていたようです。

 有名な浮世絵師「歌川国芳」の名作「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」で描かれている野晒悟助は山東京伝の読本に登場するヒーローですが、着物の柄は髑髏で有名です。江戸時代の人に愛されていた柄だったのが垣間見れます。


ベースとなるTシャツ

襟元は上品なVネック、開き過ぎず苦しくも感じない襟元です。

生地はインド原産の最高級超長綿(繊維が長く細い)を使用していいて、生地表面は美しく繊細で滑らかです。また、この生地はコットンオイル含有量が豊富なのでしっとりした風合いもあり、柔らかな肌ざわりです。

縫製も日本の高い技術力のある工場で丁寧に縫製しました。

長袖・半袖、白色・黒色があり、ジャケットの下に着ていただいてもあまりラフな感じにはなりません。


「江戸小紋」豆知識

「江戸小紋」は江戸時代の武士の裃が発祥とされる小紋の一つです。江戸時代の奢侈禁止令などにより華美や贅沢が禁止されたことにより、遠目には無地に見えるよう極小の文様で染められるようになったのが始まりとされ、高度な染色技術が必要とされる染物です。

 庶民も小紋を真似するようになり、生活用品や動植物など身近にある物を細かい模様にして洒落を楽しむようになりました。

 武家の発祥とされる文様を「定め小紋」「留め柄」、庶民が好んだおめでたい柄や洒落た柄などを「いわれ小紋」と言います。

 江戸小紋は、染めの職人さん高い技術が必要ですが、型紙(模様の彫られた紙)の材料となる吉野和紙職人、柿渋職人、そして型紙を彫る伊勢型紙師などの数多くの職人が関わってできるものです。手仕事ならではの独特の風合いがあります。


もうすぐ父の日(6月21日)