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2020/04/07 16:06

「通し」は「筋を通す」という意味が込められています。

「通し」は江戸小紋の三役の一つで格式の高いものですが、「通し市松」は通しによって市松模様を表現しています。

細かい穴の大きさで濃淡をだして市松模様を描いています、独特の揺らぎがあって見ていると引き込まれてしまいます。



筋を通すのはなかなか難しい

筋を通して生きていくのはなかなかに難しく、あるときは流され、あるときは意固地になり、顧みればなんであんな事したんだろうと反省する事もしばしばです。昔の人もそんな気持ちに負けないように、自分を律するようにこの模様を着用したんでしょうか? 普段は気さくで洒落っ気があり「市松模様」、いざ決断の時は筋を通す「通し」そんな人になりたいものです。凛とした気持ちを忘れずに生きて行きたいものですよね。


もう葉桜です、季節は移り新緑がまぶしい季節が近ずいてきています。

風が心地よい日にぜひ袖を通して見てください。