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2020/04/02 08:47

江戸小紋「昼夜桜」

文字通り明るい昼の桜と夜の桜のコントラストで桜を表現している江戸小紋の柄です。

日本人に古くから愛されてきた花の一つですが、はっきりと「桜」表記が登場するのは奈良時代の和歌集「万葉集」のようです。また「桜」は神聖なものとして信仰の対象でもあったようです。

お花見

古くは平安時代より始まったお花見ですが、もっぱら貴族の間で流行したようです。

鎌倉時代から武士にも広がり、有名な秀吉の催した吉野の花見会では5日間で5千人の人が楽しんだと言われています。

江戸時代には浅草、飛鳥山などが桜の名所として有名になり、江戸っ子は花見を楽しんだようです。


明るい春の日差しの下での桜もいいけど、夜桜もなんとも言えない色気がありますよね。

そんな昼の桜と夜の桜を濃淡で表現し、デザイン化している江戸小紋。

桜の華やかさ、香りまでを感じられるようです。

ぜひ袖を通して見てください。花冷えの季節です、長袖が良いかもしれません。