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2020/04/01 09:20

「江戸小紋三役」最も格の高い柄

「鮫」「角通し」「行儀」が三役です。

各大名が藩ごとに定めた小紋の柄を「定め小紋」といい、その中から選ばれた3つの柄です。

「鮫小紋」は島津家、「極鮫」紀州徳川家の「定め小紋」です。誰でも着れるものではなかったんですね。

「鮫小紋」

その中の「鮫」はその名の通り鮫の皮の様に細かい点が扇状に並んでいる柄です。

鮫皮のかたさは鎧にも例えられ、魔除けや厄除けという意味を持っていたそうです。

色々なところで使われていた

鮫皮は刀剣の柄や宮大工の鑢(ヤスリ)などとして古くから色々なところで利用されてきています。

でも鮫皮の模様を見てデザインするなんて、昔の人(デザイナー)の着眼点や着想には感服します。

この「鮫小紋」は青色好きにはたまらない鮮やかなブルーです。

和の色では「花色」に近いでしょうか。

そんなことやあんなことを考えながら袖を通して見てください。